ピックやドロップに時間がかかっている時に、駐車したままの車両のことが心配になります。
二台の端末でコンパニオンを使っていて、いつも片方の端末を車両のスマホホルダー等に装着して使われている方向けにリモートモニターという機能を追加しました。
この機能はプロフェッショナルユーザー専用となります。
駐車車両が動いた(加速度センサーが反応した)時や、駐車車両の端末に誰かが触れた(近接センサーが反応した)時に、手持ち側の端末に通知します。また、手持ち端末側からリモート端末のカメラで写真を撮影して送信させたり、カメラが人の顔を検出した時に知らせてくれます。
リモート端末(車両の端末)側の設定
「設定」→「その他」→「リモートモニター」を開きます。
駐車判定・感度
車両が停止状態にあるとみなす端末の加速度センサーの閾値を設定します。
大きな値にすると鈍感になり、小さな値にすると敏感になります。
・時間(秒)
停車状態が設定した秒以上経過した時に駐車中と判断します。
信号待ちで駐車状態と判断されない程度の時間を設定するのがいいのではないかと思います。
センサー
・移動感知時通知
上記設定にて車両が移動した(駐車状態でなくなった)時に手持ち端末に通知します。
手持ち端末側の情報ウィンドウに「移動中」と表示します。
車両を勝手に移動された時に通知してくれることを意図しています。となると、ピックやドロップを終えて戻ってきた配達員自身が動かした時にも通知してしまいます。
・近接センサー感知時通知
端末には近接センサーが搭載されています。これは通話中に頬等が画面に触れて誤作動しないようにするためのもので、通常、画面の上部にあります。
これを利用すると、端末に手を触れようとした時にも検知できることが多いです。
近接センサーが反応すると、手持ち端末側に通知し情報ウィンドウに「近接感知」と表示します。
誰かが、リモート端末を操作しようとしたり、盗もうとしている状況が想定されます。
カメラ
・駐車時カメラ起動
駐車状態になった時にカメラを自動で起動します。プレビューがオーバーレイのタイトル部分に表示されます。
手持ち端末側から遠隔で写真を撮影させて送信できるようになります。
ただし、カメラをオンにするのは駐車中のみなので、移動するとカメラは停止します。誰かが勝手に車両を移動させても、停止されるまでの間カメラは使えません。
・カメラ選択
フロント側かバック側の使用するカメラを選択します。
・顔検出時通知
カメラに顔を検出した時、手持ち端末側に通知し、撮影した写真を送信します。
通行人等、特に害のない人も撮影してしまいます。配達員本人も撮影してしまいます。
撮影フレーム内に対象の人の顔が完全に映っていない場合でも撮影されることがあります。
一度撮影すると30秒間は、顔検出による通知を停止します。これは、大量の写真を延々と送信することがないようにするための対策です。
・最小検出顔サイズ
遠くにいる無関係な人をなるべく検出しないように、撮影する顔の最小サイズを制限します。
手持ち端末側の設定
「設定」→「その他」→「リモートモニター」を開きます。
受信側設定
・通知受信サウンド
リモート端末からの通知がある時に鳴らす音を設定できます。
「設定」→「オーバーレイのアイコン」→「リモートモニター」をオンにします。
オーバーレイにリモートモニターのアイコンが表示され、そのアイコンでリモートモニターウィンドウの表示/非表示を切り替えられます。
リモートモニターウィンドウでは、リモート端末のカメラで撮影した写真を見たり、撮影指示を出したりできます。
最大10枚まで表示し、右端が最新の写真です。
写真をタップすると、端末のストレージに保存してビューワーを開きます。
駐車した場所も分かる
駐車した場所が住所アシスタントの地図に表示されるので、どこに駐車したか分からなくなった時や、万一、どこかに持っていかれた時にご使用ください。
ただし、この位置はリアルタイムに更新されるわけではありません。リモート端末から顔検出等の通知があった時に、ついでに緯度経度を送信しているので、そうしたきっかけがないと更新されません。
補足事項
両方の端末がネットワークに接続できる必要があります。
端末の機種にもよるのですが、写真の転送容量を小さくすることを目的に写真の解像度をかなり落としているので、画質が悪いです。
容量は大きい時で、一枚10Kバイト(=80Kビット)程度になります。1000枚送信して80Mビット(=0.08Gビット)になる計算ですので、ギガ単位の回線を契約されているのであれば、大きなインパクトにならないと考えています。
撮影した写真はサーバーに送信されます。端末で受信すると同時にサーバーの写真は即時削除されます。受信されなかった写真も24~48時間以内に削除されます。
カメラを使うためバッテリーを多く消費します。車両側なのでモバイルバッテリーを接続することで対処可能ではあります。