数珠ったピック先に行くときに一瞬そのドロップ先が表示される公式配達員アプリの挙動があります
公式配達員アプリでドロップの完了操作をして、次のピック先が表示された時、一瞬、そのピック後のドロップ先の情報が画面に表示されることがあります。
一瞬表示が見えることもありますが、ほとんど認識できないことが多いです。
コンパニオンはそれを検出するので、ドロップ状態になったと判断し、「写真を撮る」や「現金を受け取る」等と、ドロップ時の情報を読み上げてしまいます。
収集モードを使うと、それらの情報を取得していることが分かります。
ピック時にそのドロップ先の情報まで分かるのであれば、有用な情報として活用できそうですが、おそらくすぐに対策されると思いますので、コンパニオンでそれを利用しても、このバグが修正されるまでの短期的な機能にしかならないと考えています。
それで、コンパニオンでは、配達記録データに不整合が生じないように対策をしただけで放置しています。
ナビボタンのスワイプアウト
8月頃からですが、住所アシスタントのナビボタンをスワイプアウトした時の動作を変更しています。
ナビボタンを上にスワイプアウトすると、画像検索するようになっています。
横や下にスワイプアウトすると、これまで通りメニューが表示されます。
ナビボタンを上にスワイプアウトし、そのまま指を離さないでおくと、そのナビボタンの住所テキストで画像検索した結果を全画面表示します。
指を画面から離すと、全画面表示は消えます。
信号待ち等のすきま時間に配達先のマンションの外観をサッと確認することができます。
指を離すと消えるので、スクロール操作等はできません。
万一、画像検索の結果が全画面を覆って消せなくなった場合は、電源ボタンを押す等してロック画面に戻してみてください。
高速事前住所検索でナビボタンの方位距離表示を早く
住所アシスタントの住所情報が表示される際に、ナビボタンが回転して現在地からの方位を示し、その右側に目的地までの直線距離を表示しています。
これにはGoogleのジオコーディングサービスを使っていますが、たまに応答速度が遅く、ナビボタンが黄色のまま検索中で時間がかかることがあります。それでも数秒で応答がありますが、わずかな時間とは言え最初のスタートダッシュで待たされるのでイライラします。
それを少しでも軽減するために、コンパニオンのサーバーキャッシュで高速化することにしました。
これまでのGoogleのジオコーディングと同時並行でコンパニオンのサーバーにもキャッシュがないか検索に行きます。コンパニオンのサーバーで先に見つかった場合、ナビボタンに方位と距離を暫定表示します。この時は、ナビボタンの色は少し暗い色になっています。
その後、Googleのジオコーディングの結果が返ってきたら、いつも通りの色となります。
コンパニオンのサーバーのキャッシュにヒットすれば、より早く目的地への方位と距離を知ることができるので、ナビ用テキストの選定を早くできます。
注意点としては、キャッシュの情報が古くなる可能性もあるので、Googleのジオコーディングで最新の結果が返ってきた時、方位と距離の表示が変わることがあるかもしれません。
また、ネットワークが接続できていて十分な速度が出る状況である必要があります。
ついでに、若干のメモリキャッシュも行って、直近に行ったピック/ドロップ先は即時表示できるようにもなっています。
この機能はプロ用で、「設定」→「ナビ」→「高速事前住所検索」をオンにすると有効になります。デフォルトではオフになっています。
ナビでピック/ドロップ先へ向かっている時に住所アシスタントが開くのを抑制
例えば、ピック先に向かっている時に追加のリクエストが入り、それを受けると、住所アシスタントの住所テキスト一覧が更新されるので、住所アシスタントが開きます。
しかし、その状況は、まだ一件目の店舗に向かっている途中なので、住所アシスタントを操作してナビの目的地を変更することはありません。むしろ、住所アシスタントウィンドウが地図を隠して邪魔になる可能性があります。
そこで、住所アシスタントの中でナビとして用いているであろう住所テキストに変更がなければ、住所アシスタントを開かないようできるようにしました。
「設定」→「ウィンドウ」→「住所アシスタント」→「ピック/ドロップ先への変化がある時のみ」をオンにするとそのようになります。
住所アシスタントが開かれないだけで、次のピック先等は一覧に追加されています。
また、追加の配達が、その時向かっているピック先の前に割り込んだ場合や、ドロップに向かっている途中で別のピックが割り込んでくるような状況等、ナビとして用いているであろう住所テキストが変わった場合は、これまで通り住所アシスタントが開くはずです。
ナビボタンの縦/横サイズを変更可能に
住所アシスタントのナビボタンの表示サイズを変更できるように以下の設定項目を追加しました。
「設定」→「ウィンドウ」→「住所アシスタント」→「ナビボタンの幅サイズ」
「設定」→「ウィンドウ」→「住所アシスタント」→「ナビボタンの縦サイズ」
小さすぎてタップしにくい場合は、調節してみてください。
しかし、実は、縦サイズが機能せず、幅サイズになってしまう不具合があり、Ver1.196で修正します。
コンパニオンが起動しなくなることがある件
Ver1.193から、セキュリティを高める取り組みを行っています。その影響で、コンパニオンが起動しなくなることがあります。
端末内に保持しているデータ暗号化パスワードとサーバーに記録されているダイジェストが一致しないことが原因です。
例えば、複数台の端末にインストールしていて、それぞれが異なるパスワードになっているとそのようになります。
コンパニオンのアイコンをロングタップして表示される「アプリ情報」からストレージを消去するか、コンパニオンを再インストールして、データ暗号化パスワードを再設定すると起動するようになります。
おつり計算機にメモリー機能を追加
これまで、二件連続してドロップする際に両方とも現金払いだった場合、二件目のおつり計算機に一件目の金額を加算するボタンを表示していました。同一配達先の場合に一回で現金のやり取りができるようにするためです。
しかし、現在は、公式配達員アプリが仕様変更され、同一の配達先の場合、ひとつの画面内で両方の金額を表示するようになっているようです。
これに対応するために、おつり計算機にメモリー機能を追加しました。それにともない、これまでの一件目の金額を二件目に加算する機能は廃止します。
請求金額の左に「M+」ボタンを追加しました。クリックすると、その金額がメモリーされます。ボタンは「MC」に変化しますので、もう一度タップするとメモリーをクリアします。
メモリーされた金額はキーパッドの上部に表示されます。タップすると、請求金額にメモリーの金額を加算します。実運用では、一件目のおつり計算機でメモリーに記録し、二件目のおつり計算機でメモリーされている金額を加算します。
その他
クラッシュが発生している個所は日頃からつぶしていますが、Googleマップや入力機能で時々クラッシュしているようです。AndroidのAPI自体に問題がある可能性が高く、手が出せず、解決方法は見つかっていません。
おつり計算機の文字サイズを変更できるようにしたり、公式配達員アプリから取得できていなかった項目に対応したり、Android14対応、安定性やセキュリティの強化、開発環境やライブラリの最新化等々、細かな変更や調整を行っています。