これまで、コンパニオンアプリはPlayストアにて提供してきました。
Playストアに新しいプログラムをアップロードすると即時公開されるわけではなく、Playストアによる審査を受けます。通常は1時間程度で公開されますが、長いと数日かかったり、場合によっては否承認となり、さらに時間を要します。
審査では実際にアプリを動かしてチェックしていると思われるフシもありますが、多くの場合、アプリが要求する権限やPlayストアに記載している説明文・申告内容がポリシーに適合しているかをチェックしているものと思われます。
現在、コンパニオンアプリのV1.143の公開にて、否承認を受けています。理由はAccessibilityService APIに関する説明不足というものです。
コンパニオンアプリは画面の情報を読み取って動作するため、AccessibilityService APIは必須の機能ですが、画面内の情報を読み取れるということを悪用するかもしれないという疑いが持たれます。
もちろん、コンパニオンアプリは、画面から取得した情報を配達業務やアプリの機能に関係ないことに利用することはありません。
セキュリティという観点から審査が厳しくなるのは理解できますが、それによってアプリが公開できなくなっては意味がありません。
さらに以下のような問題があります。
・緊急でアプリを更新したいことがあるが、審査に時間を要し、即時性がない。
・V1.142までとV1.143では、説明文の変更をしておらず、審査担当者の匙加減によるのか、基準があいまい。
・審査結果による指摘が定型文のコピペで、具体的・明確な対処方法が示されず、解決の目途が立たない。
これまで、Playストアのポリシーに適合するために、説明動画の提出を求められたり、最新APIへの対応が必要になったりと、アプリの本質的な制作作業以外に時間をとられることが多く、なんのためにこんなことをやっているのか分からなくなることがあります。
また、サードパーティーの決済方法が使えない等、Playストアのプラットフォームビジネスに則ったアプリの制作方法に縛られます。
いつ、どのような理由でコンパニオンアプリが突然公開不能になるかも分からないリスクがあるため、アプリ公開の継続性を危惧し、別の手段を用意しておくのがいいと考えています。
具体的にはAPKを直接ダウンロード可能にします(サイドローディング)。
・審査を待たず利用可能になる。
・最新バージョンに問題があった場合、古いバージョンをダウンロード可能にできる。
のような利点がありますが、Androidの設定で「不明なアプリのインストール」や、AccessibilityService APIを許可する操作が必要になります。
V1.143の審査が通った場合、これまで通り、可能な限りPlayストアでの公開も継続していきます。
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